葛城市にある葛城市相撲館「けはや座」に行ってきました!
けはや座は本場所と同じサイズの土俵と相撲に関する資料を展示する資料館です。
七月場所の開幕が待ちきれず、2年ぶりに土俵に上がって四股を踏んできましたw
撮影日:2020年07月16日(木)
白鵬関が四股を踏んだ土俵
相撲館
右の建物が葛城市相撲館「けはや座」です。
左は葛城市観光休憩所ですが、相撲館へはこちらから入ります。
観光休憩所横に無料で利用できる駐車場があります。
相撲の歴史や力士に関する資料を展示する資料館は全国でも珍しいそうです。
相撲の開祖である當麻蹶速の伝承や相撲の普及活動などを目的に開館しました。
相撲館前には當麻蹶速の墓とされる五輪塔があり、當麻蹶速の塚と呼ばれています。
『日本書紀』の垂仁7年(紀元前23年)7月7日条に、當麻蹶速は出雲の野見宿禰と相撲を取り、腰を踏み折られて殺されたとあります。
毎年7月には現役力士の安全祈願と物故力士を追善する「けはや法要」が営まれます。
鉄砲の稽古を体験できる鉄砲柱です。
鉄砲は柱に向かって左右の突っ張りを繰り返す伝統的な相撲の稽古です。
柱の手形といらすとや風のイラストの案内板が追加されていました。
玄関に展示されている力士像「闘士」はマスク姿になっていました。
玄関ドアの開放、アルコール消毒液の設置、検温の実施など感染防止対策が行われています。
正面が相撲館の受付です。
入館料は300円、JAF会員証の提示で250円になります。
チケットの半券で当日に限り再入館できます。
土俵
相撲館に入るとすぐに本場所と同じサイズで作られた土俵があります。
今年(2020年)2月に作り直されたばかりでとてもきれいな土俵になっていました。
説明板からの引用です。
こちらの土俵は老若男女を問わず誰でも自由に靴のままで上がることができます。
実際に土俵に上がってみるとテレビで見て想像していたよりも小さく感じました。
「お相撲さんは体が大きいから土俵が小さく見えているだけ」という思い込みですねw
説明板からの引用です。
外側には土俵に上がるときに足をかけるための踏み俵が埋めてあります。
説明板からの引用です。
水桶などの小物も用意されていて力士気分を盛り上げてくれます。
本来なら塩まき体験や力士着ぐるみのレンタルなどもできるのですが、現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止されていました。
稀勢の里関の等身大パネルがなくなっていたのはとても残念です。
徳勝龍関の優勝を記念しただるま
徳勝龍関の展示物
2階には相撲に関する資料がたくさん展示されています。
前回訪れたときとは展示物も入れ替えられていて、白鵬関からの寄贈品や令和二年一月場所で幕内最高優勝を達成した徳勝龍関の優勝記念品も展示されていました。
徳勝龍関は奈良県出身で、奈良県出身力士の優勝は鶴ヶ濱以来98年ぶりです。
徳勝龍関の優勝を記念して贈られた幕内最高優勝記念だるまです。
贈呈したのは群馬県高崎市にある「だるま工房やなせ」で、徳勝龍関は母の日のプレゼントや関取自身の結婚披露宴での寄せ書き用に利用したことがあるそうです。
殊勲賞のトロフィーと幕内最高優勝賞品「酒の司大関賞」のトロフィーです。
初優勝した徳勝龍関は初の三賞となる殊勲賞と敢闘賞を同場所で受賞しています。
徳勝龍関の直筆サイン色紙で、葛城市在住の方が優勝直後に書いていただいたそうです。
過去に日刊スポーツの取材で、徳勝龍関は「師匠に『何を書いているか分からない』と言われましたが、誰か分からないのがサインかなと」と答えていましたw
白鵬関の展示物
向正面側の展示ケースは半分が白鵬関からの寄贈品に入れ替わっていました。
白鵬関は第69代横綱で、史上最多の幕内最高優勝44回を誇る大横綱です。
幕内最高優勝力士に授与される優勝額です。
こちらのサイズは縦100センチ、横70センチですが、両国国技館に掲載されるホンモノの優勝額は縦3.17メートル、横2.265メートルで畳5枚分の大きさがあります。
「夢」の文字が揮毫された手形色紙です。
白鵬関は「心・運・夢、豊かな心で運をつかんで夢を叶える」という言葉が好きだそうです。
紋付羽織袴の白鵬関が描かれたお皿です。
イラストは元力士で日本相撲協会公認漫画家の琴剣淳弥さんによるものです。
その他の展示物
2012年(平成24年)4月2日に葛城市民体育館で行われた大相撲葛城場所の板番付です。
僕が大相撲ファンになる6年前のものですが、名前を知っている関取もたくさんいて面白いです。
細かいところでは栃ノ心関と臥牙丸関の出身地表記がまだ「グルジア」です。
江戸時代の浮世絵師の勝川春潮が描いた「谷風となには屋おきた」です。
谷風梶之助(2代目)は江戸時代の力士で、第4代横綱ですが事実上の初代横綱とされます。
初代と区別するために初代は「讃岐の谷風」、2代目は「仙台の谷風」と称されます。
難波屋おきたは水茶屋「難波屋」の看板娘で、「寛政の三美人」のひとりです。
土俵入りする第12代横綱陣幕久五郎を描いたお茶碗です。
陣幕久五郎は横綱の代数を創案して、江戸勧進相撲発祥の地である富岡八幡宮に「横綱力士碑」を建立した江戸時代最後の横綱です。
第72代横綱稀勢の里関(現荒磯親方)と葛城市マスコットキャラクターの蓮花ちゃんです。
まだ横綱に昇進する前の写真だと思いますが、やわらかい笑顔がとても素敵ですね。
ちなみに蓮花ちゃんさんの好きな力士は「たいまのけはや」という設定です。
あとがき
奈良県出身力士コーナーに飾られている徳勝龍関の写真がかなり粗いです。
優勝を機に改善されていないかと期待していましたが粗いままでしたw
アクセス情報
サイト | https://www.city.katsuragi.nara.jp/kanko_bunka_sports/sumo_fushu_yukari/5784.html (葛城市) |
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所在地 | 奈良県葛城市當麻83-1 |
電話 | 0745-48-4611 |
入館料 | 300円 ※JAF会員証提示で団体料金適用(50円引き) (1グループ) |
開館時間 | 10:00~17:00 |
休館日 | 火曜日・水曜日 (祝日の場合は開館) 年末年始 (12月28日から1月4日まで) |
駐車場 | 無料駐車場あり 15台 |
トイレ | あり |
文化財 | |
最寄駅 | 近鉄南大阪線「当麻寺」駅より徒歩4分(350m) |
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