生駒市にある暗越奈良街道(国道308号)を歩いてきました!
奈良時代から難波と平城京を結んでいた暗越奈良街道を歩くシリーズです。
第二回は生駒市の南生駒駅から矢田丘陵の榁木峠を経て奈良市の砂茶屋を目指します。
撮影日:2022年05月24日(火)
![暗越奈良街道マップ(2) 暗越奈良街道マップ(2)](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/map/map-kuragarigoenarakaido-2.jpg)
ちはやぶる神代もきかず
竜田川
![暗越奈良街道/南生駒駅(発) 暗越奈良街道/南生駒駅(発)](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2132.jpg)
近鉄生駒線の南生駒駅からスタートです。
今回のルートも歩く・ならの「伊勢本街道・暗峠越えハイキング」、てくてくまっぷの「【伊勢参宮本街道-2】暗峠・榁木峠越えコース」を参考にしています。
![暗越奈良街道/竜田川と生駒山 暗越奈良街道/竜田川と生駒山](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2145.jpg)
小瀬橋の一つ下流の名もなき橋から眺める竜田川と生駒山です。
生駒山中腹でとんがっている宝山寺の般若窟もよく見えます。
ちなみに在原業平が詠んだ竜田川は現在の大和川の龍田大社付近のことらしいです。
![暗越奈良街道/住宅街の急勾配 暗越奈良街道/住宅街の急勾配](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2165.jpg)
まだ駅から数百メートルの住宅街ですがこの急勾配ですw
ここが今回のルートでいちばんの急登ポイントかもしれないです。
坂を上りきったところにある大瀬ふれあい公園に公衆トイレがあります。
その先の大瀬中学校の校門前に犬養孝揮毫の万葉歌碑がありますが見逃しました。
![暗越奈良街道/足湯前からの眺め 暗越奈良街道/足湯前からの眺め](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2171.jpg)
歓喜乃湯足湯前からの眺めです。
生駒山左の谷間が暗峠で、街道沿いの街並みや西畑の棚田も見えます。
足湯は営業時間が10時から18時まで、無料で利用できてトイレもあります。
![暗越奈良街道/丘陵内の急勾配 暗越奈良街道/丘陵内の急勾配](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2196.jpg)
小瀬配水池を過ぎると道幅が狭くなって両側を木々に覆われます。
鉄塔(小瀬支線8号)から少し進むと再び急登ポイントです。
![暗越奈良街道/矢田寺分岐 暗越奈良街道/矢田寺分岐](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2202.jpg)
矢田丘陵遊歩道との分岐で、南に行くと矢田峠を経て矢田寺や松尾寺に至ります。
途中に見晴らしのいい休憩所や展望台があって楽しいハイキングコースです。
榁木峠
![暗越奈良街道/榁木峠のお地蔵さん 暗越奈良街道/榁木峠のお地蔵さん](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2209.jpg)
坂の終わりにお地蔵さんがいらっしゃいます。
名前などは不明ですが往来を見守るように鎮座しています。
![暗越奈良街道/榁木峠 暗越奈良街道/榁木峠](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2217.jpg)
榁木峠にもかつては茶屋や旅籠が立ち並んでいたそうです。
今は茶屋どころか石碑の一つもなくてちょっと寂しい感じです。
![暗越奈良街道/椚峠分岐 暗越奈良街道/椚峠分岐](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2226.jpg)
標高は269.9メートルで、道路をはさんだ反対側の賢聖院横に水準点が設置されています。
ここも矢田丘陵遊歩道との分岐で、北に行くと椚峠を経て王龍寺に至ります。
![暗越奈良街道/矢田山遊びの森分岐 暗越奈良街道/矢田山遊びの森分岐](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2279.jpg)
峠から集落を下って杉の木立を抜けると訓練所からイヌの鳴き声が聞こえてきます。
街道は大きくカーブしていて、分岐を右に行くと矢田山遊びの森があります。
![暗越奈良街道/矢田山遊びの森 暗越奈良街道/矢田山遊びの森](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2293.jpg)
里山の自然と出会える矢田山遊びの森です。
昔は「子どもの森」と呼んでいたのにいつの間にか名前が変わっていました。
![暗越奈良街道/子ども交流館 暗越奈良街道/子ども交流館](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2305.jpg)
子ども交流館でお昼休憩にしました。
テーブルやベンチ、自動販売機、トイレが設置されていて子どもじゃなくても利用できます。
村井とまるやま
村井家住宅
![暗越奈良街道/2つ目の峠 暗越奈良街道/2つ目の峠](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2318.jpg)
矢田山遊びの森から街道に戻ると再び上り坂が待っています。
こんもりした場所はありますが大きな上り坂はこれで終わりです。
![暗越奈良街道/追分神社 暗越奈良街道/追分神社](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2343.jpg)
追分の集落に入ってすぐ左手に追分神社があります。
小さな鳥居と本殿だけのこじんまりとした神社です。
![暗越奈良街道/追分神社本殿 暗越奈良街道/追分神社本殿](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2351.jpg)
追分神社の本殿です。
由緒板などはなく祭神も不明です。
![暗越奈良街道/村井家住宅 暗越奈良街道/村井家住宅](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2388.jpg)
大和郡山への分岐に建つ追分本陣村井家住宅です。
奈良市指定文化財ですが個人所有なので外観見学のみ可能です。
![暗越奈良街道/村井家住宅(主屋) 暗越奈良街道/村井家住宅(主屋)](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2392.jpg)
茅葺きと瓦葺きを組み合わせた「大和棟」と呼ばれる屋根が特徴です。
中央は急勾配の茅葺きで両妻部分を瓦葺きに、右は緩勾配の瓦葺きになっています。
![暗越奈良街道/霊山寺分岐 暗越奈良街道/霊山寺分岐](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2375.jpg)
村井家住宅前の四叉路です。
左に行くと霊山寺が、右に行くと大和民俗公園があります。
富雄丸山古墳
![暗越奈良街道/富雄丸山古墳分岐 暗越奈良街道/富雄丸山古墳分岐](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2420.jpg)
大和田配水池前です。
左が暗越奈良街道ですが、富雄丸山古墳を見学したいので右に進みます。
![暗越奈良街道/丸山第1号街区公園 暗越奈良街道/丸山第1号街区公園](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2433.jpg)
住宅街を抜けると球技場横に丸山第1号街区公園があります。
看板のところから公園に入って左奥のフェンスのあいだを進みます。
![暗越奈良街道/富雄丸山古墳 暗越奈良街道/富雄丸山古墳](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2458.jpg)
日本最大の円墳である富雄丸山古墳です。
フェンスの出入り口に鍵がかかっていたので墳丘には入れないようです。
![暗越奈良街道/富雄丸山古墳合流 暗越奈良街道/富雄丸山古墳合流](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2530.jpg)
第二阪奈道路をくぐってしばらく行くと暗越奈良街道(国道308号)に合流です。
自動販売機の周りに石灯籠、水準点、矢田(山?)を示す道標が建っています。
石灯籠は「木嶋社」と刻まれているので登彌神社(木嶋大明神)のものでしょうか。
![暗越奈良街道/富雄川と生駒山 暗越奈良街道/富雄川と生駒山](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2600.jpg)
下鳥見橋から眺める富雄川と生駒山です。
矢田丘陵の奥にうっすらと見える山影が生駒山です。
![暗越奈良街道/砂茶屋交差点西四つ辻 暗越奈良街道/砂茶屋交差点西四つ辻](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2545.jpg)
橋を渡ってすぐの砂茶屋交差点西四つ辻でゴールです。
名称は道標調査人のこいわいさんのブログのこちらの記事から拝借しました。
![暗越奈良街道/間男地蔵 暗越奈良街道/間男地蔵](https://real-sorrow.com/wp-content/uploads/202205/DSC_2566.jpg)
四つ辻の東北角に鎮座する間男地蔵です。
名前の由来は不明ですが地元の人に愛されているようですね。
あとがき
砂茶屋バス停から富雄駅行きの、熊取バス停から学園前駅行きのバスが出ています。
富雄川沿いには神社や寺院、お地蔵さんも多いので富雄駅まで歩くのもおすすめです。
アクセス情報
サイト | https://www.city.ikoma.lg.jp/0000002287.html (生駒市) |
---|---|
所在地 | 奈良県生駒市小瀬町1100-13 |
電話 | 0743-74-1111 (生駒市福祉政策課) |
入館料 | 無料 |
開館時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | なし |
駐車場 | 無料駐車場あり 6台 |
トイレ | あり |
文化財 | |
最寄駅 | 近鉄奈良線「南生駒」駅より徒歩23分(1.5km) バスは東生駒駅より「小瀬保健福祉ゾーン」で降車してすぐ |
サイト | |
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所在地 | 奈良県大和郡山市矢田町 |
電話 | |
標高 | 269.9m |
三角点 | 一等水準点 10711 L010000010711 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
文化財 | |
最寄駅 | 近鉄奈良線「南生駒」駅より徒歩35分(2.2km) バスは東生駒駅より「小瀬保健福祉ゾーン」で降車して徒歩14分 |
サイト | https://www.pref.nara.jp/3053.htm (奈良県) | ||
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所在地 | 奈良県大和郡山市矢田町
|
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電話 | 0743-52-1927
|
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入園料 | 無料 | ||
開園時間 | 24時間
|
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休園日 | なし
|
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駐車場 | 無料駐車場あり 約70台 08:45~17:00 | ||
トイレ | あり | ||
文化財 | |||
最寄駅 | 近鉄生駒線「南生駒」駅より徒歩49分(3.1km) バスは東生駒駅より「小瀬保健福祉ゾーン」で降車して徒歩28分 |
サイト | https://www.city.nara.lg.jp/site/bunkazai/8425.html (奈良市) |
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所在地 | 奈良県奈良市大和田町1912 |
電話 | 0742-34-5369 (奈良市文化財課) |
入館料 | 外観見学のみ |
開館時間 | 外観見学のみ |
休館日 | 外観見学のみ |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
文化財 | 奈良市指定文化財 追分本陣村井家住宅 主屋・本陣座敷 |
最寄駅 | 近鉄奈良線「富雄」駅より徒歩46分(3.5km) バスは学園前駅より「若草台」で降車して徒歩15分 または富雄駅より「若草台」で降車して徒歩15分 または近鉄郡山駅より「若草台」で降車して徒歩15分 |
サイト | https://www.city.nara.lg.jp/site/bunkazai/5264.html (奈良市) |
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所在地 | 奈良県奈良市丸山 |
電話 | 0742-33-1821 (奈良市埋蔵文化財調査センター) |
入場料 | 無料 |
開場時間 | 24時間 |
休場日 | なし |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
文化財 | |
最寄駅 | 近鉄橿原線「西ノ京」駅より徒歩42分(3.2km) バスは学園前駅より「若草台中央」で降車してすぐ または富雄駅より「若草台中央」で降車してすぐ または近鉄郡山駅より「若草台中央」で降車してすぐ |
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