広陵町にある与楽寺に行ってきました!
与楽寺は空海ゆかりのお寺で、境内の南には空海が掘ったとされる梵字池があります。
本堂前に一本だけある桜になんとなく心をひかれたので、開花にあわせて見学してきました。
同じく広陵町にある百済寺と正楽寺にもお参りしてきました。
撮影日:2025年04月04日(金)
与楽寺の桜
与楽寺

与楽寺は空海の伯母の愛道尼が開基したと伝えられる寺院です。
拝観料は無料で、向かいの広陵町東部農村広場と共用の観光駐車場も無料で利用できます。

表門と本堂のあいだに大きな桜が一本だけあります。

根本付近で二股にわかれた太い幹の片方が切られていました。
今年に入って病気のためにやむなく切ることになったそうです。

痛々しい姿ですが、見る人を包み込むように大きく枝を広げています。

本尊は応安6年(1373年)造立の木造弘法大師坐像で、奈良県指定文化財です。
脇檀の十一面観音立像の胎内からは奈良時代の十一面観音立像が発見されました。

本堂の拝観を希望する場合は事前に申し込んでおく必要があります。

延命地蔵さんと桜。
隣のお堂は身代わり不動さんです。

桜の木の根元に置かれた双龍の置物やミニ仏像など。
このわちゃわちゃした感じ、大好きですw
梵字池

境内の西側に重要文化財の木造十一面観音立像などを安置する収蔵庫があります。
収蔵庫は事前に広陵町に申し込めば見学できます。詳細は広陵町のこちらのページです。

収蔵庫前から広場西側の道路沿いに桜並木が続いています。

広陵町東部農村広場にも桜がたくさん植えられています。
広場には公衆トイレも設置されています。

空海が梵字の「ウン」をかたどって掘ったとされる梵字池です。
池の東縁には空海が座して修行したと伝えられる大きな石があります。

たたみ一畳ほどの大きさの立派な石です。
あまり手入れはされてないのか小動物のうんちだらけでした。
百済寺と正楽寺の桜
百済寺

本堂と三重塔だけが残る百済寺にやってきました。
お昼までに巡る予定が遅れたため、逆光で見にくい写真になってしまいました。

三重塔は鎌倉時代の建立で、重要文化財に指定されています。
梵字池の周縁にもいくつか桜がありますが、フェンス際に植えられているうえに杉の木にはさまれているので、塔を入れて撮影するのはちょっと難しい感じでした。

本堂は談山神社(桜井市)の本殿を移築したもので、広陵町指定文化財です。
本堂の正面にある桜がお目当てでしたが、まったく花をつけていない状態でした。

こちらの本堂と三重塔も事前に広陵町に申し込めば見学できます。
隣接する百済寺公園にも桜が何本か植えられていました。
正楽寺

古寺環濠集落にある正楽寺にもやってきました。
本尊は2メートルを超える木造十一面観音立像で、奈良県指定文化財です。
こちらの見学も広陵町で受け付けていたようですが、現在は中止しているそうです。

薬師堂の正面と裏に桜があります。

向かいの八坂神社の西門横にも桜がありました。
境内には広陵町指定天然記念物のケヤキの巨樹が生育しています。

八坂神社の東です。
木が小さいので目立ちませんが、田んぼの奥の道路が桜並木になっています。
あとがき
太い幹を切られてもなお、力強く咲き誇る与楽寺の桜の美しさがとても印象的でした。
願わくは、あの桜がこれからも長く花を咲かせてくれますように。
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